女性で起業を目指している人へ!成功しやすいおすすめの職種と始め方
近年、めまぐるしいITの進化や新たなサービスの登場により人々の働き方にも変化が起きています。
スマホ一台で簡単に起業したり、店舗型の開業の場合も容易に集客や発信ができるようになりました。
これに伴い、最近では女性起業家も多く見受けられるようになりました。また、近年女性起業家として成功されている方も増えています。
しかし未だに男性起業家に比べて、起業を志す女性のロールモデルとなる女性起業家は多くはないのが現状です。
女性起業家を目指している方にとって、成功者がどのようなプロセスで成功したのを知るのは今後の指針を定めるために重要な事です。
そこで今回は起業への意欲はあるが、何から考え着手すれば良いか悩んでいる方へ、
おすすめの職種から女性起業家の実態、事業の始め方まで紹介していきます。
女性が持っている特性や、女性ならではの感性が日々変化するビジネスで大きな武器になることでしょう。
女性向けのビジネスでおすすめの業種
女性の起業におすすめなのは、女性ならではの強味を活かした業種であることです。
先述の通り、男性と視点が違うということが重要です。
女性の目線で行う経営戦略は、取締り役員が男性の企業が多い業界では他社との差別化を図る絶好のチャンスです。
それらを踏まえて、女性の起業におすすめの業種を紹介します。
美容系サロン
年収目安:500万円~数千万円
現在、美容の需要は高く女性が起業しやすい職種の1つでしょう。
自宅の一室をサロンで使用するなどプチ起業することができ、なおかつ経費が少ないためリスクが低いこともおすすめのポイントです。
また、女性にとって美容は人生において永遠のテーマです。
普段から美容品などを扱っている女性の方が男性よりも顧客となるユーザーの価値観や考え方など、
ユーザー目線になって物事を考えやすいため、コミュニティも作りやすいでしょう。
美容系のビジネスで成功するためには、資格や技術は必須ですが、独学でも取得できたり、通信のみで取得可能な資格もあります。
現在、働いていたり家事、育児で時間がとれない方にもおすすめの業種です。
収入面も、将来的に多店舗展開まで視野に入れれば年収数千万円も夢ではありません。
エステティシャン
エステティシャンは全身美容のプロフェッショナルです。
エステサロンなどでお客様の顔や身体に「ボディケア」「脱毛」「リフレクソロジー」などの施術を行い、
美しさや、体型やムダ毛に関する悩みを解決するお仕事です。
エステティシャンになるための国家資格や公的資格はなく、資格不要ということもあり、現在では多くの人たちがエステサロンで起業しています。
ただし、民間の認定の資格はあるため、所持しておくと集客に役立つでしょう。
代表的な資格に「認定エステティシャン」「AEA認定エステティシャン」などの資格があります。
ネイリスト
自宅やマンションの一室でも開業する事が出来ます。
場所代も取られないため少ない資金で始められる上にリスクが少ないのが強みです。
資格は「ネイリスト技能検定」「ジェルネイル技能検定」「ネイルスペシャリスト技能検定」「ネイルサロン衛生管理士」などがあります。
これらの資格は、通学か通信講座で取得が出来ます。初心者の方でも起業できるほどの知識・技術をつけられるのでおすすめです。
アロマセラピスト
精油に関する正しい知識について顧客にアドバイスをしたり、アロマオイルを使ってトリートメントを施す癒しのお仕事です。
現在では病院や医療施設などでもアロマトリートメントを取り入れているところが増えています。
アロマに関する資格には多くの種類が存在しますが、
アロマテラピーの資格関連で唯一の公益法人の日本アロマ環境協会(AEAJ)で所得出来る資格をとるといいでしょう。
代表的なものには「アロマテラピー検定」「アロマテラピーアドバイザー」「アロマテラピーインストラクター」「アロマセラピスト」などがあります。
料理教室
年収目安:数十万円〜1,000万円以上
料理教室も、初めての起業におすすめのビジネスです。
普段から料理を作る人なら、料理のレシピや画像をSNSに投稿することで宣伝も可能。
そこから口コミや知人の紹介で集客でき、好スタートを切れる可能性も高いです。
年収の水準は決して高くありませんが、自宅で開業ができ、また予約制や月謝制が基本のため短時間で安定的に稼ぐことができるのが魅力です。
こちらも、家事や子育てに忙しい方におすすめの職種と言えるでしょう。
また、出来た料理教室の様子をブログやYouTubeなどに投稿することで広告収入を得ることも可能です。
料理教室は資格がなくても始められるビジネスですが、箔をつけるための資格所得が集客に役立つことも。
代表的なものでは、「料理教室プロデューサー」「野菜ソムリエ」「食品衛生管理責任者」などがあります。
ネットビジネス
年収目安:数十万円〜1,000万円以上
ネットビジネスの最大の利点は、初期費用とリスクがほとんど0という点です。
さらにパソコンとインターネット環境さえあればどこでも作業できます。
家事や育児に追われている女性にとって魅力的な事業の一つです。
副業や空いた時間のお小遣い稼ぎ程度で行なっている方も多いため収入はピンキリですが、専業としている方なら1,000万円以上稼いでいるケースも。
一口にインターネットビジネスといっても種類は様々ですので、代表的な2つを紹介します。
せどり
せどりとは、仕入れた商品に利益を上乗せして販売するネットビジネスです。
商品をリサーチし仕入れを行います。
販売して発送するシンプルな流れのネットビジネスが始めやすい事業のひとつです。
「自分だったら何を買うか」「最近、このブランドが高値で取引されている」といったように需要と供給をリサーチし行います。
コツをつかむと初めての人でも月に数万円以上、上級者になると数十万円以上稼げると言われています。
アフェリエイト
ネットビジネスの代名詞と言われているアフィリエイトは、一言で説明すると成果報酬型の広告と言われるものです。
自身のホームページやブログ記事に商品・広告などを掲載し、訪問したユーザーが「商品が売れる」など事前に設定された成果地点に到達すると、
成果報酬として手元にお金が入ってくるというシステムです。
扱う商材は様々なので、自分の強みがいかせるものを選択することができます。
古くからあるネットビジネスの形態ですが、インターネットで買い物をする人が激増していることにより市場規模を大きく伸びており、現在も注目のビジネスと言えます。
また近年では時勢の流れもあり、SNSや動画投稿サイトでの情報発信によって成果対象となるページに直接流入させるような手法も増えてきています。
女性が男性よりも起業に向いている理由
起業家の男女比は、日本政策金融金庫「2019年度新規開業実態調査」によると、男性81%、女性19%と圧倒的に男性が多くなっています。
とはいえ、女性の割合が少ないのは起業に向いていないからではありません。
むしろ男性よりも女性の方が起業に向いていると、2013年にカナダのマックマスター大学チームが行った研究により判明しています。
この研究は起業家や取締り役員、男女624人を集めて、男女どちらの方が会社経営の能力に優れているのかを調査したものです。
研究結果によると、取締り役会に女性がいる企業はそうでない企業に比べ利益率が42パーセントも高く、
さらに取締役会に女性を一人入れる毎に破産リストは20パーセント減っています。
参照元:Why women make better directors Chris Bart* Gregory McQueen
男性と女性の意思決定の違い
男性と女性では意思決定の仕方が違うことが分かっています。
例えば、男性は伝統や規則にしばられる傾向があるため、意思決定はシビアに行います。
さらに男性は女性に比べ経営理論を基に方針を決定する傾向にあります。
世の中には良書と呼ばれる経営学の書籍が出版されていますが、それを指標にしているだけではビジネスは成り立ちません。
経営トップは日々変化する世間の流行をキャッチする柔軟さが求められます。
また、男性は会社の利益を最優先に考える節があります。
売り上げをいかに多く上げて収益化することかということを経営の中心に置いているためです。
一方女性の場合、意思決定をする際、他人の視点を優先して考えます。
男性が規則や伝統を重んじる一方、これは共感能力が高い女性ならではの選択ではないでしょうか。
他人の視点を優先して考えられないと、企業が売り込んでいるサービスと顧客が求めているサービスにズレが生じてしまいます。
企業のトップとして自社と顧客の二つの視点で物事を見られる能力は経営において大きな武器となるでしょう。
コミュニケーション能力
チームで仕事をする場合、社員や提携先とのコミュニケーションは不可欠です。
何の説明もなしに経営トップの独断で方針を進めていては社員のモチベーションも下がりますし、場合によっては離職率も高くなります。
その点、男性に比べて女性はコミュニケーション能力が高い人の割合が多いのです。
さらに、前述した通り他人の視点に立って話を聞くこともできるので人間関係を円滑にでき、結果的にチームの結束力が高まります。
また、女性は会社の利益よりも顧客の利益を重視するという傾向があるということです。
優れた経営者は企業と顧客の両方を大事に。
企業の業績にはこだわりますが、それよりもまず顧客の利益を最優先にしているのです。
そうすることで、顧客と良好な関係を気づいていくことができ、結果的に企業の売上に繋がるのでしょう。
情報社会の影響もあり、ビジネスにおいての男女格差はほとんどなくなりました。
「女性にビジネスは分からない」「女性には判断能力がない」という考え方は完全な時代遅れです。
これからは”女性だけど起業ができる”という時代から”女性だからこそ起業”の時代がやってくるでしょう。
事業を始める前にやるべきこと
起業する際に重要なのは、起業する事の目的や事業計画を明確にすることです。
「なぜ起業したいのか」「起業してどのような問題を解決したいか」「起業して何を達成したいか」など起業する理由やゴールがビジネスの軸となります。
例えば、「自分の容姿に自信がない人に美しくなってもらいたい」のであれば個人エステサロン経営を、
「お金と上手に付き合う事で人生を豊かにしてもらいたい」場合はファイナンシャルプランナーなど、目的によって提供するサービスも変わってきます。
まずは自分がどのような人生を歩んでいきたいのかを見極めましょう。
事業を定め、ターゲットを絞る
決定した事業が既に世の中に存在している市場で、サービスや商品を提供するものだとしたら、
実績や市場での高い位置をもった企業がたくさんあることは間違いないと言えます。
仮に既存のビジネスにプラスαでアレンジを加えたとしても、市場を開拓するまでには時間がかかります。
そのためビジネスが定まったら、提供するサービス・商品を誰に届けたいのか、顧客となるユーザーのターゲット像を明確に絞りましょう。
誰のどのようなニーズに応えるために、どのようなサービス・商品を提供するのか、何が強みで、他にはない特徴があるかなどを検討します。
また、見込み客にどのように伝えれば興味関心を持ってもらえるか、どこに広告を出せば最大限の費用対効果を得られるのかなど、
ターゲット像を絞る事で、アプローチがしやすくなります。
まとめ
ここまで事業を始める前に確認すべきことから、おすすめの業種と職種を紹介しました。
これまで「女性だから」とか「起業は男性がするもの」と思っていた人が、
この記事を読んで少しでも「考えが変わった」「私にもできるかも」と思ってくれたら幸いです。